不穏さを煽る映像演出、距離と視点を意識した音響が凄い…とか思ってたら、このクオリティで緩急とオチまでつける開幕。
このくらいの話数まで来ると、積み重なってOPの細かい表情など受け取り方も変わってくるね。
そういえばそういう作品だったな、とそれらしく格の高い方へ向かうかと思ったら、現実的なことも組み込みながら、定番だけど結構本気で笑わせてくる。現代の技術でチェコアニメとか取り入れると、こういう出来になるんだ。
見せる見せないってことだけじゃなく目がポイントで、受け手の内面も射抜いて他人事じゃなく取り込まれる。特定の層向けの演出も、上手く使ってるね。
裏表紙やTシャツのプリントに至るまで、ディレクションに拘ってる。パートの境界を曖昧にして自然に繋げる構成は、今期一かも。小林さん、寝てる時は年相応の女の人の可愛さなんだ。
ファンタジーと息づく人とのバランスがよく、尤もらしさがある。
誰かにとっての当たり前や、その中で埋もれて忘れがちな大事なこと。言葉や表情からだけでなく、受け手も自然と自身の内面を見つめるよう導かれる作りがいい。
いつも欲しい言葉をあげられるかはわからないけれども、必要な言葉をあげられているといいね。
イルルの手の時も思ったけど、今回だと黒板とか、生理的なものにうったえかけてくる。
わからないからおもしろい。たとえどれだけ時代や世界が変わっても、子供の世界の本質的なものは何も変わらないのかもね
7話のキャプ画像まとめ倉庫「一般常識(みんなずれてます)」キャプチャー