色味がいい…音と波音、重ねた郷愁から一気に引き込まれる開幕。夏休みの宿題。
言葉で全部説明して伝えなくても、小物や表情、ニュアンスで届けてくるね。
本当にその通りなのか、それがいいのかとかは別として、現実でもこういったタイミングというものは重なりやすかったりする。
客観性、離れてみて初めて見えてくるもの。
伝えたいことをただそのままやっても伝えたい人には届かないからこういう形でやってるってのもあるだろうけど、高尚にし過ぎず本当に作りがいい。
視線と表情、前後も含めた演出で言葉ではなく画に語らせる館長の芝居凄いね。
がんばるのは悪いことじゃないけれども、がんばり方を間違えたり、がんばってるだけじゃ見てはいても見えてはこないものがある。
スピリチュアル、スーパーナチュラルな方向へ行っても妙な思想を押し出してこなければそれでいいかなと思って観てるけど、幻について結構はっきり触れるどころかそうやって使ってくるんだ。
危ういけど、割り振り、現実感とのバランスがいい。
何にでもなれそうで、面白がってくれる人もいるけど思ってたより何にも出来なかったりして、まだ許されてはいてもそんな高校生のやることって結構危ない。
子供の頃は何がそういう風に見えたのかなとか、どうしてそうだと思ったのかなとか考えたりするけど、アニメだし思ったより読めない方向に行くね。
想いや絶対に逃しちゃいけないタイミングみたいなわかりやすい絶対と、絶対じゃないものとの対比も面白い。
何かがなくなる時は、何かが生まれる時。何かが終わる時は、何かが始まる時。いつかきっと全部これでよかったんだって思えるような、後悔のない選択をね
10話のキャプ画像まとめ倉庫「置き去りの幻」キャプチャー