まるあろぐ

視点と深度と言葉

2022春アニメ 最終話 感想 14作品 評価 最終回 ダンスール パリピ孔明 スパイファミリー かぐや様 BIRDIE WING 処刑少女の生きる道 BRS ヒロインたるもの ビルディバイド SPY×FAMILYトモダチゲーム 薔薇王の葬列 恋せか ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 エスタブライフ

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これ、ダンスでベルセルクやってるんだね。1話はパリピ孔明の方がよく出来てたのと、10話の作りがお話に追いついていないのを除くと、全体の出来は今期一位。十代の子供の頃の精神的な潔癖や、そのままいきそうでいかないところとか含め、凄くよかった。努力で全部どうにかなるわけじゃないけど、才能がすべてじゃなくて、伸びしろってのは本人も気付かないところにあったりするんだよね。ダンスやってた頃よりもバンドやってた頃の感覚をよく思い出して、120%で自分を出すのに、誰かの一番になりたいだとか、音と一緒になって消えたいだとか、若い頃は滅茶苦茶なこと考えてやってたんだなと。傷や呪いは自分の一部になるまで戦ったら、思ったのとは違う形で魔法になるかもよ

ダンス・ダンス・ダンスール 第11話 Dance Dance Danseur

 

出オチに思えるところから既に、計略は始まっていたんだよね。全部、術中なの。歌唱担当も違和感のない人を連れてきてるし、ラップ要素や表現に関しても大きいコンテンツのアニメのダメだったところが完璧に埋められていて、一般人でもセルフブランディング(セルフプロデュース)が重要なこの時代に、きちんと考えてやる(作る)っていうことの重要性がこれでもかと込められてた。原作ありとはいえ、評価出来るのは映像と音響だけのものや、反省したかと思ったらまたそれ?というのを経て、最高の作品が出来上がったじゃない。バンドだって迷走するし、これでいいんだよ。自分さえよければいいじゃなく、巻き込んでみんな連れていく。ダンス・ダンス・ダンスールがなければ、これが一位だったかな。なんのために生まれて、なにをして生きる?本当にやりたいことがあるなら、別に誰にどう思われたっていいじゃない。夢じゃない夢、叶えたいものがあるのなら、その夢のために戦うんだよ

パリピ孔明 第12話 Paripi Koumei

 

恋愛における絶対に外しちゃいけないタイミング、勢いと最後に必要な冷静さとか、現実のそれをアニメ的な面白さと共に組み込まれた構成にこちらの感情が普通じゃいられない。正直、7話までの出来はそんなに上の方じゃなかったけど、8話からは今期でもトップクラス。1期と2期は全く好きじゃなかったし、これからも現代アニメを観ていくならさすがに観ておかないとなくらいのつもりだったけど、もう大好きになっちゃった。とにかくキャラや内面も含め四宮かぐやのことがどうでもよかったんだけど、こんなのずるいよ。この作品には、思春期の記録として映像にして残す意味も意義もある。OP演出は、受け手の中で12話で完成する作りなんだね。付き合ったり、何もしないのであればそんな引き延ばしラブコメには何の意味も価値もないから、これからはこういう作品が増えて欲しいね。最終話の出来は断トツの今期一位。プリパラ以外の現代アニメでここまで本気で泣いたの、あの花以来かも

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック 第12話(第3期) kaguyasama

 

これ、表面上の直接的な暴力ばかりを主とせずに知と暴を表現した化け物みたいな作品だね。喧嘩稼業と嘘喰い、そこにキンプリと百合をミックスしたような。1話の感じだったら、そのままもう観る必要も意味も価値もないと思ってたけど、いい意味で思ってたのとは違った。7話なんか、えっ!?って声に出ちゃったもんね。ジョジョとかテニプリとかのわかりやすいネタだけでなく、悲しい過去とか、猿先生も感じる。ヒーラー・ガールがアイカツだと思ってたけど、BIRDIE WINGがアイカツだったんだ。ガンダム濃度はどんどん高くなるね。現実のゴルフって、ゴルフに興味ない人が観ても面白さがわかる可能性は低いけど、そういうものこそ漫画やアニメには向いていたりするんだよね。キャラデ違ったらもっとウケたかもねとも思うけど、そういうトコ狙ってないでしょ。後から観たから知らなかったけど、8話で今期トップまで燃え上がってたんだ。表面上や1話だけ観るとクソっぽい雰囲気がわりと漂ってるけど、これより面白い作品なんて今期あったか?ってくらいには面白い。全部をちゃんとする必要なんてないし、ちゃんとしないことこそが実はちゃんとしていたりするんだよ。イメージの繋ぎ方もいい。好みの面でいうとこのノリで男主人公の漫画が好きなので、2話からは一気に楽しませてもらいました。今期1話切りした人が多い中で後から観るならどれ?ってなったら、確実にこれ。今期はこれ観てないとお話になりません。百合の花が咲いた。青春ストーリーは今、始まったばかり

BIRDIE WING -Golf Girls' Story- 第13話(第1期) バーディーウイング

 

出だし以外は、原作より稼業のシーン削られてるのかなと思うけど、本当に子供にもウケて大ヒットしてるしそうなら大正解だよね。とてもよく考えて作ってあるのが伝わってくるんだ。実写映画の手法っていうかキングスマンなんだけど、それのアニメへの落とし込みが物凄かった。ほとんど演出の教科書、ずっと頷きながら観てたよ。個人的にはキャラにはそこまでハマれなかったのだけれども、それでも今期の上から三番以内には面白かったしよくできてました

SPY×FAMILY 第12話(第1期) スパイファミリー

 

個人的には今期上から6番目くらいには評価してる。アニメじゃないのだとNieRや、わりと最近のアニメだとアクダマドライブとか好きな人には響く可能性もあったと思うけど、コンテンツの閉じ方と、熱心な深夜アニメファンにそれらを好きな人がそこまで多くなかったことが敗因かな。10話の構成がスベってた以外には、最終話までほとんどダメなところがない。後半でエヴァっぽくなるのはご愛嬌。昔やってたののファンとかじゃないしそっちを観た記憶はほぼないけど、マジで面白かったです

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL 第12話 BLACK☆ROCK SHOOTER ブラックロックシューター B☆RS

 

表面上と全体的なクオリティはあれだし、普段から数を観ている人じゃないと1話か早めに脱落するのが普通だとは思うけど、結構面白かった。百合だしね。WIXOSSもだけど、あとハンドシェイカーとか好きな人は楽しめる可能性あると思う。でもたとえばハチワンダイバー(漫画だけど)が特別ではあるんだけど、ルールを知らないわからない人にも面白く魅せる工夫はもっと別なやり方があったんじゃないかな。ちゃんと観てればメッセージは受け取れたとは思うけど。あとは、捨てない方がよかった要素と変えない方がよかった要素をちゃんと引き継いで、そこを押していけばもう少し話題になった可能性はあるんじゃないかなーとか考えたりするけど。何がよくなかったのか、どうすればもっとよくなると思うかを自分で考えたりするのも面白いかもね。最終話の出来は今期トップクラスじゃないか。泣きそうになった。素材と、ポイントはよかったんだよ

ビルディバイド -#FFFFFF-(コードホワイト) 第24話(第2期12話) BUILD-DIVIDE

 

よくあるデスゲームかと思いきや、とにかくキャスティングが上手いのと、6話なんか最強だけど他へ意識を誘導してのギミックが凄かった。12話の方向で暴寄りの方が好きだけど、原作の構成もよく練られてるんだろうなというのが伝わってきたし面白かったです。予備知識なしで1話2話と観て、6話でトばされてください

トモダチゲーム 第12話 Tomodachi Game

 

完全にそういうのだと思って、きっつ…ってなりそうになったけど、構成自体は今期でもトップクラスにマトモだったと思う。構成のよさもだけど、よくあるああいうのは、視点と演出がダメだってはっきりわかんだね。よりもいやごちうさのイメージを引っぱってきてるし、0話切りや1話切りのつもりの人にも観てもらえる工夫もしてあった。最終話の作りは1億点でしょ。後半は途中、岡田麿里さんかと思ったりしたけど、正直びっくりするくらい面白かったです

ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜 第12話 ヒロたる HoneyWorks ハニワ

 

1話と6話と12話はよかったけど、それ以外は悪目立ちしてるところも多くちょっともったいなかったかな。体感を伴うレベルの面白い表現とか光ってはいたけど、百合方面の視点からの比重を期待したから、この作品の楽しみ方をきちんと理解出来ていなかったってのもあると思う。後半は特にヒントは繰り返し与えられていて、そこでやっと楽しみ方を理解した。これ、そういう作りだったんだって。何回観ても、OP演出は滅茶苦茶よかったよ。言葉の細かい味付けや、お話もよく考えてあるんだなってのは伝わってきたから、原作はもっと面白いのかもね

処刑少女の生きる道(バージンロード) 第12話 Shokei Shoujo

 

キャラの魅力と、キャラが描けていれば作品は成立するし、ヒットもさせることが出来るんだよね。1期は全話で泣いたレベルだけど、2期はキャラが話に動かされてて、決められた台詞を順番に読まされているっていうのが出過ぎていて、個人的には途中までの鐘嵐珠くらいしかハマれなかった。せめて2クールあればとは思う、この人数でやることやるための時間が明らかに足りてないでしょ。スーパースターが素晴らし過ぎたってのもある。それでも嫌な気分にはならないし観るのも苦痛じゃないから、ラブライブは凄いんだよ。それどうなの?っていう最終話も、伝統でしょ。でも好みの面でいうと、紫苑女学院か最終話のイギリス人がメインに来たら凄く好きな作品になるかも知れない

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第13話(2期) Love Live ニジガク アニガサキ

 

気持ち悪いっていうのは否定しないし、観てると笑っちゃうんだけど、それはどれもいい意味で、滅茶苦茶楽しんだ。映像の作りはよかったし、斎賀みつきさん喋りっぱなしでお得な作品なんだよ。憂国のモリアーティとか男でも結構観てたけど、これはマジで観てる人ほとんどいなかったね。ブリキの太鼓とまではいわないけど、不快の先に快はあるんだよ

薔薇王の葬列 第24話(冬アニメの2クール目) Baraou

 

好みは別として、もっと話題になってもよかったかなと思う。それってどうなの?とは思うけど、原作のラストも予想はつくし、逆にそうなって欲しいような気持ち良さがある作品。特撮要素がマイナスにしかならないタイプだけど、結構面白かったです

恋は世界征服のあとで 第12話 恋せか koiseka

 

8話9話10話と、そこまで受け手が観てくれる前提の構成ではあったけど、それまでの単発のシナリオの出来的に早めに脱落した人が多いんじゃないかな。でも11話は今期でもトップクラスによかった、肯定だ。後半は、またかよって感じ。そういうものとわかって二周目観ると印象も違うのかなとも考えるけど、7話までは続けて2話観るのも厳しかったし、画作りやネームバリューで引っぱれるレベルじゃなかったからどうだろ。たとえばこれがオリジナルじゃなかったら、2話で脱落してそのまま観てないです

エスタブライフ グレイトエスケープ 第12話 estab ESTABLISHMENT IN LIFE GREAT ESCAPE establife

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