受け手からするとそうですよねって感じだけど、短めのアバンでもイレギュラーな大抜擢を盛り上げる開幕。百年に一度の秋。
この世界に普通なんてない。作中の視点とのバランスがよく、言葉と受け取り方の組み方で面白みを損なわない。定番の方向に行きそうでも、変にドロドロし過ぎないし、苦悩や葛藤も現代的な感覚から地続きの作品だよね。
しっかりと自分を持つことと個をなくすことは同時に出来なくてはならないわけだけど、どれだけたくさんの目、一人一人のその日その時の気分まで想像出来るようになると、自分から出てくるものがまるで変わる。
そうやって伝えようとすることで、伝わるようになるんだよ。やり始めの頃は特に、圧倒的なものやそう見えるものに憧れたりするものだけどね。
それ見に来てる人にそれ見せるってのは、お金取ってるなら特に最低ラインでしょ。それプラスアルファ、予想も出来ない何かが新たな価値になって次やその先に繋がる。
わかるように作ってあったけど、直近の9話からの関連付け、イメージを繋げるのが上手いね。飽きさせない構成としても、子安さんの使い方がいい。
役だけでなく、役割を演じるということ。なりたい自分、なりたかった自分。
行くも地獄、引くも地獄なら今出来るすべてで前に進むしかないんだよ
かげじょ 10話のキャプ画像まとめ倉庫「百年に一度の秋」キャプチャー 第十幕 歌劇少女